- 離婚率、19年比上昇も依然低い水準
- 都市部の離婚率2.9%、農村部2.4%
- 若者の晩婚化も顕著、初婚年齢上昇
統計総局(GSO)がこのほど発表した中間国勢調査の結果によると、ベトナムの離婚率は上昇傾向にあり、15歳以上の人口の2.6%が離婚している。この割合は2019年と比べて+1.3%pt上昇したが、依然として低い水準にある。また、都市部の離婚率は2.9%で、農村部の2.4%を上回っている。
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全国の離婚・別居者数は222万5000人で、うち男性が96万3000人、女性が126万2000人となっている。
離婚・別居者数が最も多い地方は東南部地方で56万人、省・市別ではホーチミン市が最も多く、26万3000人が該当する。
以下、◇ハノイ市:14万6444人、◇東南部地方ビンズオン省:9万1000人、◇同ドンナイ省:8万2000人、◇南部メコンデルタ地方ティエンザン省:6万5000人、◇北中部地方タインホア省:5万7000人、◇東南部地方タイニン省:5万5000人、◇北部紅河デルタ地方ハイフォン市:5万2000人、◇北中部地方ゲアン省:4万5000人と続く。
離婚率が最も高い年代は、男性では40~44歳(4.2%)で、以下、◇35~39歳:4.0%、◇45~49歳:3.6%と続く。女性では40~49歳(4.6%)が最も高く、35~39歳(4.3%)がこれに続く。
50~54歳の女性の離婚率が4.1%であるのに対し、同じ年代の男性の離婚率は3.0%に留まっている。
近年、若者の晩婚化も顕著になっている。2024年におけるベトナム人の平均初婚年齢は27.3歳で、2019年の25.2歳から大きく上昇した。一方、男性の初婚年齢は29.4歳と高めだ。
未婚者の割合が最も大きいのは東南部地方の32.9%、結婚経験者の割合が最も大きいのは北部山岳地帯の81.2%となっている。これは、経済発展が活発な地域ほど、未婚率が高い傾向があることを示している。
なお、配偶者と死別した人、離婚・別居者の割合が全国で最も大きいのは東南部地方タイニン省の13.6%。ハノイ市とホーチミン市の割合は、それぞれ8.2%と7.7%となっている。