ドイツのミュンヘン空港からハノイ市のノイバイ国際空港に向かっていたベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)の旅客機が15日、離陸時に異常を検知して同空港に引き返した事案で、着陸後の点検により、主脚のタイヤ4本が破裂し、機体尾部が滑走路に接触した痕跡が確認された。乗客乗員287人にけがはなかった。
![]() (C) Bidgee / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0 AU |
事案が発生したのはミュンヘン発ハノイ行きのVN34便で、機体はボーイング(Boeing)のワイドボディ機であるB787-9型機だった。同機は離陸直後、機体尾部が滑走路と接触した可能性を示す警告とタイヤ空気圧の警告を検知した。
報告によると、機体が離陸に向けて滑走路を滑走中、中間付近で約2秒間にわたり加速が止まる異常が発生した。その後、離陸決心速度(V1)に達した後に再び減速を検知したため、操縦士は滑走路の残りの距離では停止できないと判断し、エンジン推力を最大にして離陸を継続した。同機は滑走路の端まで残り約91mの地点で機首を上げて離陸した。
離陸直後に尾部接触の可能性を示す警告とタイヤ空気圧の警告を検知したため、機体は上空で燃料を投棄し、約2時間後にミュンヘン空港に緊急着陸した。点検の結果、左主脚のタイヤ3本と右主脚のタイヤ1本の計4本が破裂しており、胴体後部下面には多数の擦り傷や外板の破れが見つかった。
建設省は同省傘下ベトナム航空局(CAAV)に対し、ドイツ当局と連携して原因究明に努めるよう求めた。
ベトナム航空は2024年10月からハノイ市およびホーチミン市とミュンヘンを結ぶ路線を運航しており、機材にはB787型機を使用している。
航空安全の専門家であるダン・ドゥック・ズン氏によると、機体(登録番号:VN-A867)は事故調査のため当面現地にとどまる見通しで、調査に必要な手続きを終えて当局から引き渡された後に修理が可能となる。ミュンヘンにはドイツの航空機整備会社であるルフトハンザ・テクニーク(Lufthansa Technik)など、複雑な修理に対応できる整備拠点がある。修理を終え、メーカーや管轄当局などの承認を得た後に運航復帰が可能になるという。



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