英コンサルティング会社エーオン(AON)が発表した東南アジアの昇給・離職率に関する調査によると、ベトナム企業の2027年の昇給率見通しは+6.7%となり、東南アジア平均の+5.2%を上回り域内最高水準となる見込みだ。
![]() (C) VCCI |
ベトナムではライフサイエンス・医療機器分野を中心に高い伸びが期待される一方、地域全体で二桁台の離職率が続く中、企業は成長分野への人材再配分を進めている。
ベトナムの昇給率+6.7%、特定分野が牽引
同調査は2026年7~9月に東南アジア6か国の企業1200社余りを対象に実施された。2027年の東南アジア全体の平均昇給率は+5.2%となり、前年の+5.0%から拡大する見込み。
国別ではベトナム(+6.7%)やインドネシア(+5.5%)が高水準となった。特にベトナムではライフサイエンス・医療機器分野の昇給率が+7.7%に達し、マレーシア(+5.2%)やタイ(+5.3%)と共に同業界が伸びを牽引している。

離職率と需要が高まる重点職種
一方、東南アジアの2026年の平均離職率は16.6%と高く、ベトナムも16.2%となった。持続するインフレやスキルの不足に対応するため、企業はフロントオフィス(50%)や技術部門(35%)を中心に増員を進めている。特に需要が高い職種はデータ・人工知能(AI)分野(64%)や営業部門(56%)、サイバーセキュリティ(44%)で、企業は優先分野へ集中的に人材を再配分している。
なお、前年調査における2025年の昇給率と2026年の昇給率見通しでもベトナムは東南アジア平均を大きく上回り域内トップだった。ベトナムでは高い成長が続く中、競争力のある給与に加え、キャリア開発や就労目的などの包括的な従業員価値提案(EVP)を通じた人材の確保・定着が焦点となっている。







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