Lam Dong総合病院での悲劇(2)

2004/07/31 09:59 ICT配信

Lam Dong総合病院での悲劇(1)より続く

 しかし悲劇はここから起こった。出産から20分後医師たちはHaさんが寒がっているという理由で家族に厚手の防寒服、掛け布団を持ってくるよう言いつけ、さらにはミルク、薬、お粥なども必要だと言い、家族は奔走し言われたものを買い求めた。このころになり医師たちは踵を返したようにHaさんの家族にHaさんの症状を尋ね入院手続きをとり、血液検査も行うことになった。さらに家族にHaさんに輸血するための採血を求め、それから数分立たないうちにまた命令が下った。「輸血用チューブを買って来なさい!」

 夫と家族は生死をさ迷うHaさんを助けるため、血相を変え必死に薬局を回ってみたがなかなか見つからない、15分後3件目の薬局に入ってやっとの思いで"6000ドン(約42円)"の輸血用チューブを買い求め病院へ舞い戻った。その後手術室の前で長時間待ちつづけた家族の元に届いた知らせは「ご臨終です」の言葉であった。

 死亡診断書によるとHaさんは6月30日午前11時に死亡したことになっているが、家族がその時刻に手術室に入った時にはHaさんの体はすでに冷たく硬くなっており死亡時刻はかなり前だと思われる。さらにHaさんが手術室に入る前にはすでに血圧が0近くまでに落ちており輸血できる状態ではなかったという。さらに、Haさんの死を知った当直医は病院側に検証を求める届けも出しておらず、どうにもならないとわかった時には出血多量などの死亡原因を次々に挙げHaさんの死を事故でないと見せかけようとしていた。

 これより前にもLam Dong省の産婦人科病院で何人もの妊婦や新生児が出産時に亡くなり返らぬ人となっている。最近では3月8日Da Lat市Cao Thanh通りにある病院で通常分娩が困難なことから帝王切開を行った女性が腹部に痛みを覚え1ヶ月後に同病院で検査を行ったが原因は見つからなかった。その後ホーチミン市へ出て診察を受けてみたら医師たちが置き忘れたガーゼ3枚が腹部に見つかり2回の手術を経てやっとすべてのガーゼを取り除き回復したという。

 今回の同病院の対応、特に薬や輸血用のチューブを買いに行かせるなど病院側の対応に批判が相次ぎ、Lam Dong省ではこの事件をきっかけにこれまで伏せられてきた医療ミスや医師の無責任な医療体制で死亡した例が住民から次々に明かされている。<終>

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