韓国で活躍するベトナム人現役女子大生歌手

2011/02/05 15:37 JST配信

 韓国の大手紙「朝鮮日報」の12月25日の紙面に、韓国の芸能界で活躍する24歳のベトナム人ハー・ホアン・ハイ・イエンさんのインタビュー記事が掲載されている。ハノイ出身で女優兼歌手のイエンさんは、その容姿と堂々とした演技で、韓国の芸能界で日に日に知名度を増している。彼女は2005年頃、ベトナムを離れてソウルのハンヤン大学に入学した。そして思いがけずこの道に入ることになった。

(C) Dat viet, Nguyet Hang
(C) Dat viet, Nguyet Hang

 彼女が初めてこの国のテレビ番組に出演したのは、KBS局の「美女トーク」という番組だった。かわいらしいベトナム人の女の子が自国の文化を紹介する姿は、視聴者に好感を抱かせた。その2年後の2007年、イエンさんは今度は「フラワーズ・フォー・マイライフ」という同じKBS局の映画に出演した。これをきっかけに、イエンさんは韓流映画で有名なこの国において日を追うごとに有名になっていった。

 朝鮮日報によると、イエンさんは韓国で初めて認められたベトナム人女優だという。「フラワーズ・フォー・マイライフ」の後も、「誰も愛せない」(2009)、「私を見て微笑んで」(2010)などに出演した。

 2008年以降、彼女は舞台の道へと進むことを決め、4人からなる多国籍アイドルグループM.I.S.Oのメンバーになった。このグループは日本人、韓国人、中国人、ベトナム人で構成されている。このグループの中でも彼女は1番人気だ。

 朝鮮日報のインタビューの中でイエンさんは、ずっと夢だった女優になれたことがとても嬉しいと語っている。「ベトナムにいた頃から映画が大好きで、テレビで見る女優さんの真似をよくしていました。この韓国の地で女優になれたなんて信じられない。本当に幸運だと思います。」

 始めの頃は映画に出演しても小さな役やベトナム語のセリフを話す役だったという。次第に言葉はもちろんのこと演技の経験を積んで進歩していった。今ではセリフを思い出そうとすることよりも、より演技自体に集中できる様になったという。この努力が韓国の同業者にも認められ、与えられる役も次第に複雑な感情を表現するものに変わっていった。

 しかし韓国の芸能界における成功についてたずねられると、彼女はかなり謙遜してこういった。「ここ韓国においても海外に出る人が増え、多文化家族も増えて来ている中で、実際にそういった境遇を表現できる俳優の需要は高まっていると思います。ベトナム人であることは、その点でかなり有利に働いていると思います。」

 現在彼女は韓国で知名度が上がりつつあるが、顔がよく韓国人と似ているので彼女のことを外国人だと思う人は少ない。「以前は私が何を話しているのかみんなが分からないのではないかとすごく怖かった。でもその不安も次第に消えていきました。演技の仕事が韓国語の習得にもすごく役立ったと思います。台本を読んでいて分からない言葉があったら、すぐに調べて覚えるようにしていましたから」。

 女優業のみならず、経済を学ぶ大学生活の方も多忙だ。映画が好きでもこの分野を学ぶことを選ばなかったのは、一生演技の仕事をとは思っていないからだという。「どんなに演技をがんばっていても、リスクの多い仕事なので、いつはじき出されるか分からないと思っています。経済を学んでおくのはそのためです」。

 また彼女は、チャンスがあればベトナムで事業を興したいと考えているのだという。「いつかベトナムで、韓国で俳優をしたい人向けに育成やマネジメントを行う会社を設立したい。そのための戦略やマネジメントを学ぶ必要があるから、経済を勉強しているのです」24歳の若き女優はそう夢を語る。

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