チュオン村のノンラーを世界に輸出した農家女性

2011/06/26 08:29 JST配信

 フオンチュン村人民委員会のホアン・コン・コア主席は、「村人たちは彼女のことを親しみを込めて"フオン・ノン"と呼んでいます。彼女は普通の農民ですが、チュオン村のことを世界に宣伝してくれています。新しいデザインのノンラーを生み出し輸出する、それができるのは彼女だけです」と賞賛する。

(C) Sai gon tiep thi, Khue Van
(C) Sai gon tiep thi, Khue Van

 2006年11月にハノイで開かれた第14回アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議では、観光総局から歓迎式典の装飾に使用する巨大ノンラーの注文を受けた。フオンさんたちは、直径3.6メートル、高さ1.8メートルの国内最大級のノンラーを10日間かけて製造した。

 ノンラーはかつてコメとの交換にも使われた農民のありふれた生活用具だったが、今では1個数十万ドン(数千円)もするおしゃれなアイテムにまでなっている。ここまで来るのは長い道のりだったが、フオンさんにとってノンラーは、故郷への愛情が形になったようなものだという。

 どうして田舎暮らしの若い女性が世界に商品を輸出できるようになったのか、との問いに、フオンさんは「私にもどう言っていいのか分かりません。ただ、熱心に追い求めていれば何かが自分を後押ししてくれて、自分が望んだ結果が得られるのではないでしょうか」とやさしい笑顔で答えた。

前へ   1   2   次へ
[Sai Gon tiep thi online, 14.06.2011, 10:19 (GMT+7), O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市に住むボー・ゴック・フンさん(男性・63歳)がモモタマナの葉の...
 ノンラー(Non La、円錐形の葉笠)を語るうえで欠かせないのが、ハノイ市タインオアイ郡の中心に位置する...
 英国の旅行ガイドブック「ラフガイド」を発行するラフガイド(Rough Guides)社はこのほど、「世界の印象...

新着ニュース一覧

 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
 ベトナム郵便通信グループ(VNPT)は18日、2026年計画実施会議の枠組みの中で、人工知能(AI)専門会社「VN...
 東南部地方ドンナイ省のロンタイン国際空港は19日、初の民間旅客便を受け入れた。同空港が受け入れた初...
 地場系コングロマリットのビングループ[VIC](Vingroup)は12月19日、ハノ
 南北高速道路は19日、北端のフウギ国境ゲート~チーラン間高速道路(約60km)および南端のカントー~カマ...
 株式会社ストライプホールディングス(岡山県岡山市)のグループ会社であるストライプベトナム(STRIPE VI...
 阪急阪神不動産株式会社(大阪府大阪市)と株式会社シーアールイー(東京都港区)は、シンガポール政府系企...
 ピックルボールのプロ選手養成を目指す「D-JOYスポーツアカデミー」が13日にホーチミン市で開校した。...
 日本全国に700店舗以上のホットヨガスタジオ「LAVA」などを運営する株式会社LAVA International(東京都...
トップページに戻る