南中部クアンナム省ホイアン市は1999年にその古い町並み全体がユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産に登録されているが、近年その維持が困難になり問題となっている。
ホイアン遺跡保存管理センターによると、メインストリートのチャンフー通りにある築年数平均150年の伝統的家屋21軒が譲渡などによって持ち主が以前と変わっているという。新しいオーナーの大半は富裕層で、店舗経営や転売など利益を目的としている。そのため、家屋自体の歴史的価値の維持には関心が薄く、昔ながらの生活様式もないがしろにされている。ユネスコは文化遺産としてのホイアンに悪影響が及んでいると警鐘を鳴らしている。