交通運輸省及び文化スポーツ観光省、ベトナム観光総局はこのほど、フランス、ドイツ、英国、スペイン、イタリア、オーストラリア、ニュージーランド、インド、カナダの9か国に対するビザ免除案を政府に提出した。
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当局によると、これら9か国を中心とする観光客は1度の入国で長期間滞在することが多く、また滞在中の支出額も大きいため、ベトナムの観光分野の潜在市場だとされている。このうちオーストラリアやニュージーランドからの観光客は、旅行会社にとってオフシーズンの収入源となっている。このため、同9か国からの観光客へのビザ免除により、観光客誘致や各旅行会社の収入の増加と雇用の創出に寄与するほか、経済成長の促進に繋がると見込まれている。
なお、年初8か月におけるベトナムへの外国人訪問者数は前年同期比+12.2%増の547万人に達しており、このうち約42%はビザ免除の対象国が占めている。ベトナムは現在、東南アジア諸国からの観光客に対して30日のビザ免除措置を適用している(タイのみ14日間)。また、デンマークやノルウェー、フィンランド、スウェーデン、日本、韓国、ロシアに対しては15日間のビザ免除措置を実施している。