ホーチミン市6区の中華街チョロン地区にあるビンタイ市場(Cho Binn Tay)が、このほど都市級芸術建築遺跡に認定された。
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ビンタイ市場は、中華系商人のクアック・ダムによって1928年から2年かけて建設されたもの。中庭を取り囲む形の2階建ての建物で、面積は2万5000m2に及ぶ。水陸交通の利点や熟練の商人により南部の卸売市場として発展し、2300以上の店が立ち並ぶ市場となった。観光地としても人気を集めており、毎年約12万人の外国人観光客がここを訪れている。
同市場は、建設から90年近くが経ち老朽化が進んでいる。現在は全面改修工事に向けて一時休業中で、9月から2018年9月にかけて工事が行われる見通しだ。今回の全面改修では、元の建築を維持しつつ老朽化した屋根や垂木、壁や床を改修するほか、警備員室や公衆トイレ、発電室などを新たに整備する。投資総額は1200億VND(約5億8900万円)、このうち1050億VND(約5億1500万円)が改修費用、残る150億VND(約7400万円)が仮設市場の建設費となっている。