ホーチミン:「映え」スポットの路地に「撮影禁止」の標識

2020/09/14 04:37 ICT配信

 100年以上の歴史を持つホーチミン市5区11街区チャンフンダオ(Tran Hung Dao)通り206番地のハオシーフオン(Hao Si Phuong)路地は、香港の影響が色濃く残る建築様式で、「映え」スポットとして多くの若者が訪れてきた。ところが最近になって、この路地に「撮影禁止」の標識が掛けられたのだ。

イメージ写真
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 この路地で生まれ育った華僑の女性によると、標識は住民が協議して1か月ほど前に掛けられたのだという。撮影を禁止した背景には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第2波から住民を守るという目的と、来訪者による撮影で煩わされたくないという住民の意図があるようだ。

 路地の両脇は2階建ての長屋が軒を連ねるが、現在は地上からのみ撮影が可能で、2階部分からの撮影は禁止されている。

 今から3~4年程前に美しい景観として路地があらゆるメディアに取り上げられて以来、国内外から多くの人が写真や動画を撮りに路地を訪れるようになった。当初は住民らも快く来訪者に対して路地の暮らしや文化について語っていた。

 しかし、日を追うごとに来訪者が増え、中には1日中路地で撮影に明け暮れる人や、大声で騒いだり、ごみをポイ捨てするなどして秩序を乱す人が現れ、住民らは不快な思いをするようになった。「ここは老若男女数百人が暮らす居住区であって、観光地でも撮影スポットでもないんですよ。マナーを守らない人があまりにも多く、生活に支障が出ているので仕方なく撮影禁止の標識を掛けたんです」と住民の1人は語る。

 路地は1910年に建設され、かつては中国福建省厦門地域出身の華僑商人フイン・バン・ホア(黃文華:1845~1901年)の会社が所有していた。路地には古典的な中華建築に現代的でカラフルな建築が混在し、別名を「チョロンの香港」、「サイゴンで最も美しい路地」といい、注目されるようになった。

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