新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内第4波がおおむね制御されたホーチミン市カンゾー郡とクチ郡で19日、観光活動が4か月ぶりに再開された。
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ホーチミン市人民委員会傘下のサイゴンツーリスト(Saigontourist)は19日、新型コロナ対策にあたっている医療従事者らに向けた報奨の一環として、119人の日帰りツアーを催行した。参加者は主にマングローブの森や川、サルの保護区などの屋外で過ごした。
カンゾー郡はマングローブの森に覆われており、郡内には多くの鳥類や水生動物が生息している。サルの保護区にもなっており、数千匹のサルがいる。カンゾー郡当局は経済回復に向けて、屋外の娯楽活動や、小規模(20人未満)での飲食サービスの再開を検討中だ。
カンゾー郡と同じく国内第4波がおおむね制御されたクチ郡でも同日、新型コロナ対策にあたっている医療従事者ら108人が日帰りツアーに参加した。
クチ郡は抗仏や抗米の歴史を色濃く残す観光地となっている。地下3階層から成るクチトンネルは全長およそ250kmで、現在はこのうち約200mが一般公開されている。
ツアーは他の団体と接触することのないルートに沿い、参加者やガイド、運転手、目的地の従業員の全員がワクチンを2回接種し、抗原検査の結果も陰性だった。さらに、5K(◇マスク、◇消毒、◇間隔、◇大勢で集まらない、◇健康申告)を厳守した上での催行となった。
市は今回のツアーの経験や成果を踏まえ、観光活動を回復させていく。