ホーチミン市人民委員会はこのほど、同市クチ郡にあるクチトンネルの国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産への認定申請に向けて、国防省に意見を求める文書を送付した。
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これに先立ち、同市は2019年8月に世界遺産への認定に向けて申請書類を準備中だと明かしていた。同市人民委員会によると、クチトンネルは創造性や建築物としての秀逸性、歴史的・伝統的価値などの指標を十分に満たしているという。
その例として、同地には抗仏や抗米の革命戦士として尽力し、後にベトナムの首相を務めた故ボー・バン・キエットや、共産党書記長を務めた故グエン・バン・リンが駐留したことで知られ、歴史的価値が高いと評価されている。
また、保存状態の良い貴重な軍事科学研究の資料建造物としての評価も高い。クチトンネルは地下3階層からなり、戦闘区、居住区、台所、医務区などに分かれている。全長およそ250kmで、現在はこのうち約200mが一般公開されている。