かつてはスーパーマーケットや遊園地に点在する程度だったクレーンゲーム機が、ベトナムで一般的なビジネスモデルとして広がりを見せている。若者やカップルを中心に「遊び」として人気を集める中、その初期費用や実際の収益事情に関心が集まっている。
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クレーンゲーム投資にかかる初期費用と収益
ホーチミン市タインミータイ街区(旧ビンタイン区)グエンザーチー(Nguyen Gia Tri)通りにある店舗では、1回1万VND(約60円)のゲームに一晩で5万~7万VND(約300~420円)を費やす若者の姿が見られる。市販で3万~4万VND(約180~240円)程度のぬいぐるみでも、自分で獲得する達成感が魅力だという。
オーナーのコアさんによると、クレーンゲームビジネスは巨額の資本を必要としないが、立地選びが成功の鍵となる。機械の価格はサイズや種類により1台1000万~4000万VND(約6万~24万円)。コアさんの店舗では、1台1500万VND(約9万円)の機械を10台設置し、月800万VND(約4万8000円)の家賃と合わせて初期費用は約2億VND(約120万円)だった。
学校や商業施設、映画館などの近くに設置した場合、1台あたり1日40回以上プレイされることもあり、売上高は1日40万VND(約2400円)に達する。ぬいぐるみの仕入れ代や電気代、メンテナンス費用などの経費を差し引いても、好立地であれば1台につき月700万~800万VND(約4万2000~4万8000円)の利益が見込めるという。
集客の工夫とビジネスのリスク
ビンロイチュン街区(旧ビンタイン区)のファムバンドン(Pham Van Dong)通りにある店舗を運営するオーナーのタインさんは、12台の機械を運営し、月約1億8000万VND(約108万円)を売り上げている。経費を差し引いた利益は月7000万~8000万VND(約42万~48万円)だが、客足には波があるという。通常は3~4か月で初期投資を回収できるとされるが、家賃や機械の修理費がかさみ、回収には約1年を要した。
ビジネスを成功させるためには、立地だけでなく景品の選定も重要になる。子供にはアニメのキャラクター、学生や若者にはかわいいデザインのぬいぐるみなど、ターゲット層に合わせた景品選びや、トレンドに合わせた定期的な入れ替えが求められる。人通りの少ない立地や高額な家賃、魅力のない景品、さらには機械のメンテナンス不良による度重なる故障などが原因で、撤退を余儀なくされる運営者も少なくない。
クレーンゲーム機の内部にはアームの握力を調整するシステムが搭載されている。運営者はこの設定を変更することで景品の獲得率をコントロールできる仕組みになっており、適切な設定と丁寧な運営が持続可能なビジネスの鍵となっている。




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