ベトナムで人材紹介を行う JellyfishHR がお届けする在住日本人へのインタビュー。
今回お話をお伺いしたのは、不動産会社 サクラハウジング(SAKURA HOUSING) で働く 堀 椰恵乃(ほり やえの)さん (24歳)です。
「チャレンジの中に自分を放り込む!」
イギリス留学後、新卒でベトナム就職を決めた堀さん。現在はベトナムローカルの企業で唯一の日本人社員として活躍中です。ローカルスタッフと一緒に仕事をする中で、どんな苦労や成長があったのか、お話を伺いました!
勢いで決めた新卒海外就職!
―まずは自己紹介をお願いします。
堀:堀 椰恵乃です。今年で25歳、誕生日は7月16日(なないろ)です!3歳から小5まで千葉県、小5から中2の途中までイギリスで過ごしました。中2で日本に戻って、その後は都内の帰国子女のための高校に行きました。
―帰国子女なんですね!イギリスはお父様の仕事で?
堀:そうそう。イギリスでは日本人学校でもインターナショナルスクールでもなく、現地校に行きました。歴史の授業とかついていくのが大変で、宿題も難しくて、良くないけどコピペで提出したり。中2で日本に帰ってきたら、今度は日本の勉強が全然わからなくて困りました。
イギリスに戻りたかったのと、途上国開発に興味があったので、イギリスの大学で国際開発経済を専攻しました。元々は日本の大学で英語を勉強しようと思っていたけど、語学は後からついてくるから、何か専門的なことを勉強したら、と高校の先生がアドバイスをくれて。
―イギリスの大学卒業後、どういう経緯でベトナムに?
堀:日本に戻って就職活動をして、ベトナムの人材紹介ベンチャーからオファーをもらえたので、そこに入社を決めました。
仕事内容というよりは、ベトナムに行ってみたくて。イギリスにいた時にベトナム人の友達がいたので興味があったのと、東南アジアに行ったことがなかったので、行ってみたかった。 チャレンジの中に自分を放り込んで成長していくタイプ なので、「行こう!」と思って。
―わりと勢いで決めた感じですか?
堀:勢いです! 一応1週間考えたけど、考えても答えは出ないと思ったので。勢いで決めるのは後悔する可能性もあるけど、その時はまた考えよう、という感じで。内定が出てから1か月後にベトナムで働き始めました。
日系と同じレベルを求められるプレッシャー
―現在はベトナムローカルの(日系ではない)会社で働いていると伺いました。
堀:今はローカルの不動産仲介会社 サクラハウジング でマーケティングマネージャーをしています。といっても、会社で日本人は私一人なので、お客様対応、広告やウェブサイトの会社の方との相談、会社のカタログ作成の企画とか、何でもやります。
会社のお客様は100%日本人で、ローカル企業だけど日本人担当者がいるので、日系の不動産会社と同じレベルの対応を求められます。社名から日系だと思われている、というのもありますが…。日本レベルのサービスを提供できるように、 ベトナム人スタッフのマネジメント もする必要があります。
―どんなマネジメントが必要になりますか?
堀:彼女たちは事前準備が足りなかったり、情報共有がなかったりするので、指示が必要です。ベトナム人スタッフと一緒にお客様に物件を案内している時、そのスタッフがもう1つ似ている物件を案内する、と言ったのでお客様を連れて行ったところ、全然片付いていなくてお客様に見せられる状況じゃない…!ということもありました。お客様に案内するなら ここまで準備をして、この情報は揃えて、と教える必要があります 。
ホウ・レン・ソウ もなくて、このお客様の物件探しの進捗どうなってるの?とか、いつもこちらから確認しなくちゃいけなかったので、週1でミーティングを設けるようにしました。
何をどういう風に伝えれば分かってもらえるか、いつも頭フル回転で考えています。偉そうに言っても聞いてもらえないので。
―ローカル企業で働いて、楽しいことや良かったことは?
堀: 国際女性の日 とか、昼からパーティーでお酒飲んじゃったり。
それに、今の会社では、自分の意見が通りやすいです。外国人からの新しいアイディアを求めているということもあって。
あと、マネジメント力や忍耐力がついたと思います。周りに頼れる人がいないので、自分で考えて動く力もつきました。日本で働いたことがなくて、日本のビジネスマナーがわからなくても誰も教えてくれないので、自分で調べたり、家族に聞いたりしました。
周りがベトナム人だからベトナム語も覚えられるかと思ったけど、そんなことはないですね。やっぱり自分で勉強しないと。
ベトナム生活を楽しむ秘訣!?
―今後やってみたいことはありますか?
堀:CSR(Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任)というか、 社会貢献の事業もやってみたい です。例えば、弊社のお客様は日本人なので、良い服や生活用品を持っています。引っ越しする時に不要なものを置いていってもらって、それを貧しい地域に寄付するとか。 将来も、何らかの形で途上国開発に関わっていきたい と思っています。
―最後に、日本やイギリスと比べて、ベトナムの生活はどうですか?
堀:安くて美味しいものが食べられる!自分で料理をする場合も、ローカルのマーケットで安く買い物ができます。トマトなら1kg100円くらい。
それと、ハノイは天気が悪いけど、イギリスを思い出すので良いということで・・・。
あと、私は今住んでいるアパートが気に入っています。リノベーションしたばかりで綺麗だし、周りに湖やカフェがあるし、最上階なので、屋上で野菜を育てています。ベトナムバジルを植えたところ、あっという間に生い茂ってしまったので、会社のベトナム人スタッフに配りました。
何が言いたいかというと、 住むところにこだわるのは大事ですよ~!
―不動産会社さんらしいコメントで締めていただき、ありがとうございました!