- ハノイ~HCMを結ぶ全長1541km
- 設計時速は350km、投資総額10兆円
- 27年着工、35年に全区間開通を目指す
国会は30日、南北高速鉄道プロジェクトの実施を承認する決議を採択した。国会は、関連機関が約18年にわたりプロジェクトの研究を重ね、高速鉄道を開発した複数の国の経験を踏まえた上でプレ事業化調査を完了したことを評価。プロジェクトを実施する必要性を確認し、実施条件が整ったとの見解を示した。
(C)VOV |
国会は、プロジェクトの実現可能性と有効性を確保すべく、プロジェクトに対する特定のメカニズムと政策を適用することの必要性を主張。これらのメカニズムと政策の実施をガイダンスする政令を策定するよう政府に求めた。
なお、同プロジェクトは全長1541kmで、20省・市を通過してハノイ市タインチー郡ゴックホイ村からホーチミン市直轄トゥードゥック市トゥーティエム街区までを結ぶ。設計時速は350km、軌間1435mmの標準軌となり、旅客駅23か所、貨物駅5か所を設置する。
計画案によると、投資総額は673億4000万USD(約10兆1000億円)となる。2025年~2037年の12年間にわたり、国家予算を拠出して同プロジェクトに資金を配分する。
2025年~2026年に事業化調査や設計などのプロジェクトの準備を実施。公的債務対GDP比が低い水準に収まることに加え、国の経済規模拡大や国内建設会社の大規模案件実施に関する経験の蓄積と充実が見込める2027年に着工し、2035年に全区間の開通を目指す。