- 多層階「豚舎ビル」の養豚モデル導入提案
- 繁殖雌豚6.4万頭飼育、160万頭の肉豚生産
- 投資総額約678億円の予定
フン・ドゥック・ティエン農業環境次官は7月31日、多層階の「豚舎ビル」での養豚モデルの導入について、ファム・ミン・チン首相に許可申請書を提出した。首相の承認が得られれば、国内で初めての豚舎ビルプロジェクトとなる。
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養豚大手のBAFベトナム農業[BAF](BAF Vietnam Agriculture)とスアンティエン・タインホア(Xuan Thien Thanh Hoa)の2社が、農業環境省に提案していた。
BAFは、豚舎ビルモデルで知られる世界最大規模の養豚業者である中国のムーユエン(Muyuan)グループと戦略提携を締結し、南部地方タイニン省で、6階建てのスマート豚舎ビルの建設を提案した。
豚舎ビルでは、繁殖雌豚6万4000頭を飼育し、年間160万頭の肉豚を生産する計画で、投資総額は12兆VND(約678億円)を予定している。本格稼働後には、年間12兆~13兆VND(約678億~734億円)の売り上げを見込んでいる。
農業環境省によると、中国は2018年から豚舎ビルでの養豚モデルを導入している。これまでに2000件余りのプロジェクトで4500棟近くの豚舎ビルを建設し、年間265万頭の繁殖雌豚と3000万頭の肉豚を生産している。
豚舎ビルでの養豚では、人工知能(AI)や自動化、センサー監視などの科学技術を活用して、豚の体調管理やコストの最適化を図ることができるとされている。