韓国で開催中のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に併せて、グエン・ホン・ジエン商工相とシンガポールのグレース・フー持続可能性・環境大臣 兼 貿易担当大臣は30日、両国間のコメ貿易の協力に関する覚書を締結した。

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　この覚書は、不要な貿易制限措置を回避しつつ、安定的かつ持続可能なコメ貿易を促進し、両国間の食料安全保障の確保に寄与することを目的としたもの。ベトナムはシンガポール側の需要に基づき、合意された一定量のコメ輸出を円滑に行うための措置を講じる。

　フー大臣は、「食料需要の90％以上を輸入に依存するシンガポールにとって、世界的なサプライチェーンの混乱は避けられない。国際的・地域的なパートナーシップを構築することはコメの安定供給を確保する上で不可欠だ」と述べた。

　一方、ジエン商工相は、「シンガポールはベトナムにとって主要な経済パートナーであり、重要な市場でもある。今回のコメ貿易の協力に関する覚書の署名は、両国間の包括的・戦略的パートナーシップを具体化する一歩であり、両国の経済の接続性をさらに強化するものだ」とコメントした。