ベトナム郵便通信グループ(VNPT)は18日、2026年計画実施会議の枠組みの中で、人工知能(AI)専門会社「VNPT AI」を設立した。

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　VNPTのフイン・クアン・リエム社長は式典で、VNPT AI設立の狙いについて、グループ全体のAI能力を集約し、デジタル主権の確保と、重要分野における海外技術プラットフォームへの依存低減を図ることにあると述べた。AIをVNPTの中核能力および新たな競争軸とするための戦略的な一手だとしている。

　VNPTは長年にわたりAI分野への投資を進めてきた。データ容量約20PBのビッグデータ基盤、1日当たり約20TBの処理能力、数百PFLOPS(ペタフロップス)規模の高性能計算インフラを整備している。

　また、VNPT AIには国内外で訓練を受けたAI・データサイエンス分野の専門家・技術者200人超が集結している。

　VNPTはこれまでに100以上のAI特化モデルを開発し、累計20億件超のリクエストを処理してきた。また、約4000万人の国民、200社超の企業および多数の国家機関に対し、オンライン本人確認(eKYC)やバーチャルアシスタント、チャットボットなどの製品を提供してきた。今後は高付加価値のAI製品をグループ内で本格展開し、国内外市場への拡大を目指す。