ハノイ市当局は19日、同市都市鉄道(メトロ)5号線(バンカオ～ホアラック間)プロジェクトを着工した。

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　同プロジェクトの投資総額は73兆2000億VND(約4300億円)で、公的予算で賄い、EPC(設計・調達・建設)方式で実施する。

　同路線の全長は39.6kmで、このうち高架区間が5.2km、地下区間が6.6km、地上区間が27.8kmとなる。高架駅2駅、地下駅6駅、地上駅12駅の計20駅を設置する。

　同路線には2か所の車両基地(デポ)を整備する。第1デポはソンドン村とズオンホア村、第2デポはホアラック村に設置する。設計最高速度は時速120km(地下区間90km)となる。

　同プロジェクトは、2029年に建設と設備システムの設置をおおむね完了し、2030年に運行を開始する予定だ。

　同路線の開通により、ハノイ市中心部からホアラックハイテクパークまでの所要時間が30分に短縮される見込みだ。これにより、首都西部における都市開発、ハイテク産業、教育、科学研究の発展空間が拡大すると期待されている。

　なお、同路線は、公共交通指向型都市開発(Transit-Oriented Development＝TOD)モデルを初めて導入するメトロ路線として位置付けられる。91か所のTOD型都市区形成の中核となり、ハノイ市西部への人口分散に寄与する見通しだ。