日越共同製作映画「海辺の彼女たち」公開、技能実習生のリアル描く

2021/05/05 06:18 JST配信

 藤元明緒監督による日本・ベトナム共同製作映画「海辺の彼女たち」が1日、ポレポレ東中野(東京)で公開された。5月28日(金)から宇都宮ヒカリ座(栃木)、6月11日(金)から小山シネマロブレ(栃木)、6月12日(土)からシネマ・ジャック&ベティ(神奈川)など、全国順次公開となる。

©2020 E.x.N K.K. / ever rolling films
©2020 E.x.N K.K. / ever rolling films

 「海辺の彼女たち」は、より良い生活を求めて訪日したベトナム人女性たちを主人公に、幸せな未来を夢見ながら、過酷な現実と闘う姿を描いた物語となっている。

 藤元監督は、前作「僕の帰る場所」で在日ミャンマー人の移民問題と家族の愛を描き、東京国際映画祭「アジアの未来部門」グランプリを受賞。今作でも在日外国人労働者に目を向け、実際の技能実習生や訪日後に失踪した当事者、彼らを支援しているシェルターなどでの入念な取材を基に、監督自ら脚本を執筆した。今や世界第4位の移民大国となった日本の片隅で起こっている出来事が、「海辺の彼女たち」に映し出されている。

 公開に合わせて解禁された本編映像は、過酷な職場から逃げ出した3人が北国の地で出会ったベトナム人ブローカーとの会話を切り取ったもの。彼女たちは、1日15時間労働、土日も昼夜も関係なく働かされて充分な食事や睡眠もままならなかったこと、給料は天引きされた上に支払いの滞りが頻発したこと、それを上司に言えば怒鳴られたことなどをぶちまけるが、こうしたセリフはすべて実際の失踪者たちから藤元監督が聞いたリアルな言葉だという。

 「海辺の彼女たち」は、2020年開催の第68回サンセバスチャン国際映画祭新人監督部門、第33回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門、第42回カイロ国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門、2021年開催の第36回大阪アジアン映画祭特別招待作品部門にも出品され、話題を呼んだ。

公式サイト:http://umikano.com/

【ストーリー】

ベトナムから来た3人の女性たち、アン、ニュー、フォン。彼女たちは日本で技能実習生として3か月間働いていたが、ある夜、過酷な職場からの脱走を図った。ブローカーを頼りに、辿り着いた場所は雪深い港町。不法就労という状況に怯えながらも、故郷にいる家族のため、幸せな未来のために懸命に働き始めたが……。

より良い生活を求めて訪日したベトナム人女性たちを主人公に、きらめく未来を夢見ながら、過酷な現実と闘う姿を描く。

【本編映像+予告編】

[2021年5月4日 ベトジョーニュース A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 10月24日(月)から11月2日(水)まで開催される「第35回東京国際映画祭(TIFF)」で、ベトナム映画1本が上映...
 11月20日(土)と21日(日)の両日、「ええやんまちフェス文化祭」として大阪で「ベトナムデイズ2021」が開...
 「第16回大阪アジアン映画祭(Osaka Asian Film Festival 2021)」がこのほど開催され、コンペティション...
 藤元明緒監督による日本・ベトナム共同製作映画「海辺の彼女たち」が、5月1日(土)よりポレポレ東中野ほ...
 藤元明緒監督による移民映画第2弾で、日本ベトナム国際共同製作映画「海辺の彼女たち(英題:Along the ...

新着ニュース一覧

 ホーチミン市のオンタ三叉路(旧タンビン区)やコンクイン通り(旧1区)、ティゲー橋(旧1区と旧ビンタイン...
 深緑野分の人気小説が原作で、日本では2025年12月26日に公開されたアニメ映画「この本を盗む者は(越題...
 英国タイムアウト誌(Time Out)はこのほど、「世界で最も美しい橋トップ19」を発表し、南中部地方ダナン...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 科学技術省傘下の通信局によると、ベトナムと海外を結ぶ光海底ケーブル「アジア・アフリカ・ユーロ1(AA...
 雇用法における失業保険の詳細を規定する政令第374号/2025/ND-CP(2026年1月1日施行)には、障害者を雇用...
 グエン・ホア・ビン副首相は25日に開催された全国会議で、決議第79号-NQ/TWおよび決議第80号-NQ/TWの実...
 国立水文気象予報センターによると、2月27日の昼から夜にかけて、ベトナム南中部の沿岸部と山間部およ...
 観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sun Group)傘下のサン・フーコック・エアウェイズ(Sun PhuQuoc ...
 ベトナム国家銀行(中央銀行)によると、18歳以上の成人の約87%が銀行口座を保有しており、2020~2025年...
 テト(旧正月)明けの旧暦1月10日(2026年は新暦2月26日)は「富の神様の日」にあたり、ハノイ市の宝飾店に...
 ホーチミン市人民委員会はこのほど、2040年までの旧トゥードゥック市開発計画の一部を調整し、トゥーテ...
 政府はこのほど、海外の協力・研究組織によるベトナムでの駐在員事務所の設立および活動に関する政令第...
 政府はこのほど、花火の管理と使用に関する規定を含む複数の政令の一部条項を改正・補足する政令第58号...
 ハノイ市の駐ベトナム日本国大使公邸で25日、日本政府による令和7年度(2025年度)草の根・人間の安全保...
 ニイヌマ株式会社(宮城県石巻市)とベトナム現地法人のニイヌマ・トモファーム(NIINUMA TOMOFARM、南中...
トップページに戻る