- 医療従事者の負担軽減と医療の質の向上へ
- 現場実装に向けた実証研究を実施
- AIが患者の緊急度や疾患の可能性を予測
ベトナムで医療デジタルトランスフォーメーション(DX)サービスを手掛けるLea Bio株式会社(神奈川県茅ヶ崎市)は5月30日、私立病院の運営で国内最大規模のホアンミー医療(Hoan My Medical)との間で、Lea Bioが提供する医療DXサービス「ミクイ(MEQUY)」の新機能の開発または継続的利用を目的とした基本合意書(MOU)を締結した。
![]() (C) Lea Bio |
Lea Bioが新たに開発する「MEQUY AIトリアージ」は、患者から得られる症状や既往歴などの情報をもとに、人工知能(AI)が初期評価を支援する仕組みを提供し、医療従事者の負担軽減と医療の質の向上に貢献することを目指している。
今回の提携は、Lea Bioがこれまでベトナムの医療機関に提供してきた「ミクイ」をさらに進化させ、ベトナム国内の臨床現場での実用化を通じて、医療の効率化と質の向上を実現することを目的としている。
今回の提携により、Lea Bioはホアンミー医療と連携し、現場実装に向けた実証研究(PoC)を実施する。救急外来と内科外来の患者を対象とし、AIが患者から得られる症状や既往歴などの情報をもとに緊急度や疾患の可能性を予測し、医療従事者がより迅速かつ的確な判断を下せるよう支援する。
両者は今後、ベトナム国内の医療現場が直面する課題に対し、AI技術を活用した革新的なソリューションを共同で創出するとともに、将来的な全国展開や医療政策との連携も視野に入れた発展的な取り組みを推進していく。