- パリ和平協定締結に貢献した鉄の女
- 98歳のビン元副首相に労働英雄称号
- 南ベトナム人民の闘争を世界に伝える
トー・ラム書記長は25日、ベトナムの外交部門設立80周年を祝う記念式典で、「ベトナムにおける戦争終結と平和回復に関する協定(パリ和平協定)」の交渉で歴史的に重要な役割を果たしたグエン・ティ・ビン元国家副主席に、「労働英雄」の称号を授与した。
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ビン女史は1969年から1976年にかけて、パリ和平協定の交渉に臨んだ南ベトナム共和国臨時革命政府の代表団団長を務め、南ベトナム解放闘争を国際社会に訴え続けた。
また、南ベトナム共和国臨時革命政府の外相として、各国の政治家や知識人、報道機関に働きかけ、世界中で反戦運動を呼びかけた。ビン女史は数多くの国際会議や集会に参加し、南ベトナム人民の闘争を世界に伝え、国際社会の共感と支持を集めた。
ビン女史はこれまでに、ホー・チ・ミン勲章や一等級抗米救国勲章など数多くの栄誉ある勲章を受章している。ベトナム民族運動家ファン・チュー・チンの外孫として知られるビン女史は、1927年生まれの98歳。100歳近い高齢ながら、現在も非常に聡明だ。
ベトナム国民にとってビン女史は、平和外交、知性、愛国心の象徴であり、人々は敬意と誇りを感じている。国際舞台での凛とした態度から「鉄の女」と呼ばれるが、一方で素朴で親しみやすい人物として国民から愛されている。