ベトナム流・立退き家族の必至の抵抗

2005/09/29 07:06 JST配信

 道路の拡張などで、毎年やむなく自宅のある土地を立ち退かなくてはならない多くの世帯がある。その中には素直に「これも街の発展のためだ」と諦めがいい世帯もあれば、「なにがあってもぜったいここを動かない」といった頑固な世帯まで様々である。中部フーイン省にあるトーさん一家は後者であった。

 ある日、強制立退きを継げる役人が多数家の前に集まってきた。トーさんは門の前に大きな鎌(かま)を持って立ちはだかり、そのうしろには奥さんのジエンさんと息子のヒエンとヴィンもレンガを手に身構えていた。役人が少しずつ家の中に入ろうとすると、まず家主であるトーさんが「てめーら、一歩でもここん中入ってみろ、この大がまでおめーらの体3つずつに切り離してやるからな!(日本風なら→八つ裂きにしてやるからな!)」と怒鳴り散らした。その後ろからは奥さんと息子達がレンガを次々になげ応戦。ひるんだ役人たちに、長男のヴィンが5リットル入りのガソリンポリタンクに火をつけ、「火炎瓶」ならぬ駄目押しの「火炎タンク」で家の前を「火の海」にし、見事めでたしめでたし、役人達を追い払ったのだった。

 そんな一家の裁判が26日、フーイン省人民裁判所で開かれた。いずれも公務執行妨害の罪で、主人のトーさんが禁固24ヶ月、その他の全員も禁固24ヶ月(執行猶予付き)の刑を受けた。

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