ハノイ市で14日、国際人工知能(AI)フォーラムが初めて開催された。ベトナム記者協会(Vietnam Journalists Association=VJA)と世界ニュース発行者協会(WAN-IFRA)が共同主催し、200人超の関係者が集まった。
![]() (C) jactkwn / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0. |
フォーラムは、報道界のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の節目と位置付けられ、AI技術がもたらす影響や課題について議論が交わされた。
開幕式で登壇したベトナム共産党中央宣伝教育副委員長で、人民(Nhan Dan)新聞編集長、VJA会長のレ・クオック・ミン氏は、AIが日々の業務に浸透する中で、「信頼」が重要になると指摘した。
ミン氏はロイター・ジャーナリズム研究所(Reuters Institute for the Study of Journalism)の調査結果を引用し、AIのみで生成されたニュースに安心感を持つ人が12%にとどまるのに対し、人間のみが制作したニュースに安心感を持つ人は62%に達するという「安心感のギャップ」を紹介した。
ミン氏は、AIは業務の効率化を支援する一方、人への取材や背景の理解、情報の検証、公共に対する責任は記者が担うべきであり、中核的価値である「真実」を守るべきだと語った。
セッションでは、編集部門へのAIの統合や、大規模運用に伴うAIガバナンスについて議論が行われた。香港の英字新聞「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)」の最高技術責任者(CTO)である張軍氏は、「真実の追求は不変であり、AIがジャーナリズムに代わることはない」と述べた。
ベトナムでは、国家の科学技術・イノベーション・DXの発展に関する政治局決議第57号-NQ/TWや国家DX戦略が推進される中、改正報道法が2026年7月1日に施行された。また、VJAも2026年6月に「報道のAI利用ルール10項目」を公表している。




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