わずか14歳の少女が男友達と共謀してバイクタクシーを襲うという事件が首都ハノイで起きた。10日夜、バイクタクシーの運転手であるハンさん(46歳)は、少年少女の2人組を乗せた。目的地に着いてハンさんが料金の支払いを求めたところ、2人組は家の前まで行かなければ金を払わないと主張、ハンさんが仕方なく路地にバイクを進めたところ少年から突然刃物を突き付けられた。さらに、少女は道端のがれきでハンさんの頭を殴り付けた。ハンさんは何とかバイクを獲られまいと、必死でカギを抜き取ると助けを求めて逃げ出した。
15分後、服にハンさんの血糊を付けた状態で少女が逮捕された。少女が警察で泣き泣き語ったところによると、名前はトゥオン(14歳)といい、北部地方ランソン省出身、幼い頃から成績優秀で優等生だったが、両親の離婚をきっかけにぐれ始め、故郷を捨ててハノイで暮らしていた。トゥオンは夜な夜なインターネットカフェでチャットに興じ、金が尽きるとチャット相手を呼び出して支払わせ、お礼としてラブホテルに行くような生活を続けていたという。この日のバイク強盗の目的もホテル代を手に入れるためだった。なお、共犯の少年は翌11日になって家族に付き添われて警察に出頭した。