メコンデルタ地方アンザン省ロンスエン市ミーロン地区警察は24日、3人の女が尼僧のふりをしてお布施を集めているとの市民からの通報を受け、この3人の取り調べを行った。警察はベトナム仏教協会の幹部に依頼して仏教の教義に関する質問をしてもらったところ、3人はこれに一切答えることができず、尼僧のふりをして詐欺行為を行っていたことを認める供述を始めた。
この3人はいずれも北中部ゲアン省タンキー郡出身のチャン・ティ・フエ(31歳)、ズオン・ティ・バン(46歳)、ホアン・ティ・ロアン(32歳)で、アンザン省に実在する寺の尼僧だと名乗り、孤児の養育費と寺の修繕費用の名目で寄付を募り、午前中だけで59万8000ドン(約3300円)を荒稼ぎしていた。3人は漢方薬の店で寄付を求めた際、店主に偽者と見破られ通報された。
バンは3月上旬からホーチミン市内で一人で同様の詐欺行為を働き、1日約10万ドン(約560円)を稼いでいたという。一方フエとロアンは、出稼ぎ目的で訪れたホーチミン市で出会った50歳ぐらいの男から尼僧の証明書、けさ、孤児の写真、経典5冊などの「尼僧セット」を1式30万ドン(約1700円)で購入したと話している。3人は3月14日に落ち合って以降、メコンデルタの各省を回る計画を立てていた。