南中部沿岸地方ビントゥアン省ファンティエット市警察は、実在する基金の職員と自己紹介し、高給で「おしん」を募集したいと8月25日に同市農民協会を訪れた男女3人組の行方を追っている。3人は、書類偽造などの疑いが持たれている。
(C) vov, 押収した自動車 |
3人は、ドバイの富豪向けに家政婦を派遣するため、21~45歳の女性50人を募集したいと同協会に協力を求めたという。3人は同市までの道中、公安省傘下の道路鉄道交通警察局が管理する、公的機関・組織向けの80番の青いナンバープレートの自動車で、サイレンを鳴らし道を空けるようアナウンスしながら走行していた。
同協会の責任者は、同基金に勤めていることを証明する合法書類を提示できない3人の言動を不審に思い、警察へ通報。通報を受けて現場に駆けつけた警察は、3人を警察署に連行し、自動車とハノイ市に本社を置くサオベト国際労働斡旋会社の押印がある書類などを押収した。
警察の調査で、自動車のナンバープレート及び運転手の運転免許証が偽造であると共に、3人が氏名と住所を偽っており、同基金とも関わりはないことが分かったが、詐欺を働いたという十分な証拠がなかったため、当日中に3人を釈放した。3人は夜中に同市から姿を消し、追加事情聴取のための任意出頭にも応じていない。