国家電力供給センターによると、北部地方で再び電力不足が深刻となっている。これは今年5月中旬から6月中旬にかけ発生した電力危機に伴い、火力発電所の稼動制限を大幅に超過し発電を続けたことによる発電施設の故障によるもので、ファライ、フーミー、ナズォンの各火力発電所では故障により発電量が通常の2割に落ち込んでいるほか、一部で稼動停止の事態にまで発展している。
北部地方では現在700~800KWhの電力不足となっており、特にピーク時における電力不足は6月初めに計画停電を実施したころと同様の状況となっている。このため、ベトナム電力総公社(EVN)では28日、中国雲南省からハザン省への電送線を接続し、中国から50~70メガワットの買電を行い、7月1日よりハザン省とインバイ省に電力供給を開始する予定。EVNでは既に中国側と400メガワットの買電契約を締結しており、これまでに約200メガワットの電力をクアンニン省とラオカイ省に供給してきた。