7月半ばハナム省のグエン夫妻のもとに脅迫状が届けられた。その内容は夫妻の娘で現在教師をしているザンさんが10年前に高校の卒業証明書を「近所の役人」の力添えで不正に取得したことをばらすという内容で、ばらされたくなければ3000万ドン(約21万円)支払えというものだった。
その後、犯人からの接触が続き、グエン夫妻は8月2日、犯人の指定する場所へ出向いた。そこで夫妻から通報を受けて張り込んでいた警察が金を受け取ろうとした男女2名を現行犯逮捕した。
しかし、事件は丸く収まったかに見えたが、警察の取調べによって事件の首謀者はグエン夫妻の近所に住むズンという男で、このズンの父親こそが脅迫状にあったザンさんに力添えをした役人だったことが発覚した。ズン容疑者自身も以前は役人だったが、不祥事により職を追われ金に困っていたところ、父親の昔話を思い出して今回の犯行を思いついたという。事件の背景や詳細については現在警察が引き続き調査中。