ホーチミン市3区にあるレ・クイ・ドン(Le Quy Don)高校といえば、優秀な生徒を輩出していることで有名だが、長年裏口入学の噂が絶えないことでも有名だ。これまで具体的な証拠は何一つ挙がっていないが、元教員や父兄らの告発により、その実態が明らかになりつつある。
ある女性はこう証言する:「3年前息子が入試を受けましたが、レクイドン高校に入るには点数が足りませんでした。すると知人が、レクイドン高校で教師をしているホアという女性を紹介してくれたのです。私はその女性に言われた通り2500米ドル(約29万円)を渡し、息子をレクイドン高校に入学させました。息子のクラスには50人ほどの生徒がいましたが、私が知る限り、そのほとんどが裏口入学した生徒でした。ところが入学して1ヵ月後、息子が授業についていけなくなると、学校側は突然退学を勧めて来ました。私はさらに3000万ドン(約22万円)を渡しましたが、その後結局息子は退学を言い渡され、転校せざるを得ませんでした。そして渡したお金も返してもらえなかったのです」。彼女は学校側にもこの件を訴えたが、聞き入れてもらえなかったという。
またレクイドン高校の元教員で現在は別の高校に勤務しているハン先生は、少なくとも1996年から10年間に渡ってこうした不正が組織的に行われている、と語る。学校側は入試で点数が足りない生徒や、学区が違うために本来なら入学資格のない生徒を裏口入学させたり、入学後は普通クラスから選抜クラスへ編入させるためなど、様々な方法で父兄から金銭を受け取っているという。1998年、ハン先生はこの実態を告発する手紙をホーチミン市教育訓練局に送ったが、その後しばらくして彼女は別の学校への転勤を言い渡され、レクイドン高校を去った。
本紙は事実関係を確かめるため、レクイドン高校の校長に取材を申し入れたが、拒否された。現時点で結論を下すことはできないが、学歴社会の弊害がここにもまたひとつ顔を出した形だ。




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