夫婦が共に生活し子供ももうけて、地方の役所から結婚登録証書の発給も受けているにもかかわらず、独身証明書の発給を受けた妻が韓国人男性との結婚手続きを行うという奇妙な事件が起こった。
この事件の当事者はメコンデルタ地方カントー省に住むズンさん(20歳)という女性。ズンさんは、2003年からクアンさんという男性と生活を共にし一児をもうけていたが、当時法律で認められた結婚年齢に達していなかったため、2004年3月になって初めて地元のロントゥエン地区の人民委員会に結婚の届け出を行ってこれを受理されていた。
ところが、2006年8月になってズンさんは家庭のもめ事から、韓国人男性と結婚して新しい生活を得ようと決意、ロントゥエン地区の人民委員会に独身証明書を申請したところ、どういうわけか通るはずのないこの申請が認められてしまった。ズンさんは既に独身証明書をホーチミン市の韓国領事館に提出している。この問題について、同人民委員会は窓口職員の確認ミスなど業務体制に不十分な点があったとして調査を行っている。