ホーチミン市1区人民裁判所はこのほど、シェラトンサイゴンホテルの電子カジノ「パラッツォクラブ」で約5500万米ドル(約50億6000万円)の賞金を当てたと主張する男性の訴えを受理したと明らかにした。男性はホテルを運営するダイズオン合弁社に賞金の支払いを求めている。
この男性は米国在住越僑で現在ベトナムで仕事をしているリー・サムさん(59歳)。サムさんによると、昨年10月25日に「パラッツォクラブ」の13番の賭博機械で5554万2291.7米ドルを当てた際、カジノのマネージャーから3日以内に賞金を払うと口約束されたが文書への署名を拒否されたため、証拠写真を撮り現場に居合わせた数人に証人として文書に署名してもらった。サムさんはその後何度も賞金を支払うよう要求したが、ホテル側は機械の故障を理由に支払いを拒否しているという。
カジノ賞金の支払いをめぐる訴訟はベトナムではこれが初めて。ダイズオン社はこの提訴について、今のところ何の反応も示していない。