シンガポール国際基金(SIF)はハノイ市で24日、移動図書館「チートゥック(知識)号」をお披露目した。この移動図書館事業は、SIFとハノイ図書館が共同で運営する。シンガポールの不動産会社ケッペルランドや同社の傘下企業がこの事業を支援する。24日付ハノイモイ紙電子版が報じた。
移動図書館には、ベトナム語と英語の本1500冊、教育用玩具、インターネットに接続できるコンピュータ6台が積まれている。月収が90万ドン(約3600円)に届かない世帯の多いハノイ市郊外の村10か所を選んで、今後3年間毎週土曜日と日曜日に巡回する。図書館職員のほか、ケッペルランドのボランティアも参加してコンピュータの使い方などを指導する。
この移動図書館は、SIFがベトナムで展開するコミュニティ事業としては初めてのものだという。