宇宙技術研究所のブイ・チョン・トゥエン副所長は7日、5月3日に行われた資源探査・環境調査を主目的とした小型衛星「VNREDSat-1A」の打ち上げが成功し、同衛星からの情報を受信できるようになったと発表した。7日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
(C)Tuoi Tre, 「VNREDSat-1A」模型 |
(C)Tuoi Tre, 「VNREDSat-1A」を積んだロケット「ベガ」 |
(C)Tuoi Tre, ロケット「ベガ」から放出される「VNREDSat-1A」 |
これによりベトナムは、◇タイ、◇インドネシア、◇マレーシア、◇シンガポールに次いで地球観測衛星を保有する東南アジア5番目の国となった。「VNREDSat-1A」によって撮影される初めての地球の画像は9日に受信される見通しだ。
ベトナムはこれまで衛星画像を1枚2000~5000ドル(約20万~50万円)で海外から購入しており、即時入手することは困難だったが、衛星打ち上げによって毎日約100枚の衛星写真を撮影し、即時受信できるようになった。
なお、「VNREDSat-1A」は高解像度の衛星写真を撮影することが可能で、資源探査、環境観測、災害監視などの目的で利用される。衛星は60センチ程度の大きさで、重量は約120キロ。今後5年間稼動することになっている。