ホーチミン市には各種の昆虫を売る小さな青空市場がある。約15年前に始まった当初は数人が朝だけ売っていたが、客が増えるに連れて店も増え昼間も売るようになった。4日付ザンベトが報じた。
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場所は5区ホンバン通りのショッピングセンター「トゥアンキエウプラザ」近くの歩道で、面積はせいぜい30平方メートルほど。この市場の“特産品”は、バッタ、コオロギ、イナゴなどで、常連客は「バッタ市場」、「昆虫市場」などと呼んでいる。
毎朝5時には10人ほどの店主が、それぞれ昆虫の詰まった容器や箱などを歩道に広げて店を出す。その1人のチョンさんによると、コオロギは1袋5000ドン(約24円)、イナゴは2000ドン(約10円)が相場で、大きな儲けにはならないが暮らしていくには十分だという。
バッタやイナゴを自分で捕って売っているディエンさんは、以前は郊外のホックモン郡やビンチャイン郡でいくらでも捕れたが、今ではメコンデルタ地方ロンアン省まで出かけないと十分集められないと話す。自分では捕りに行かず、昆虫を買い集めてここで売る人も多い。50万ドン(約2440円)で仕入れると、1日当たり20万ドン(約976円)前後の利益が出るという。