第5回アジア原子力会議(Nuclear Power Asia)が20日から22日まで、ハノイ市で開催された。この会議は、原子力発電の開発に関する課題や教訓について話し合うため、毎年開かれている。ベトナムで開かれるのは2回目。
今回の会議では、福島第一原子力発電所事故で明らかになった諸課題が集中的に議論された。テーマは安全対策、住民との合意形成、法的枠組み、財政、案件の許認可、人材育成、先進技術の導入など。
レ・ディン・ティエン科学技術次官は「ベトナムは核エネルギーの平和利用、安全の確保、核の不拡散という核政策を堅持しており、これを国際社会に対する義務と見なしている。この義務を遂行するため、核の安全に関するほとんどの国際条約や核不拡散条約に加盟している」と発表した。
会議初日には、ベトナムを含む東南アジア地域における原子力発電の可能性など新興国での原子力発電に関連する問題、将来の原子力発電技術、原子力発電所での事故管理戦略の策定などについて議論された。