ソンラ省:2000年前の墓を発見、青銅器時代ドンソン文化の有力者か

2014/09/16 15:07 JST配信

 西北部ソンラ省クインニャイ郡チエンコアン村の岩窟でこのほど、今から約2000年前にあたる青銅器時代のドンソン文化に属する岩窟墓が発見された。この岩窟墓は原位置を保っており、墓の中には人間の頭蓋骨及び下顎骨、4本の歯、2本の脛骨が残存していた。多数の副葬品から、当時の有力者の墓と見られている。

(C) tienphong 岩窟墓が発見されたランレ山
(C) tienphong 岩窟墓が発見されたランレ山
(C) tienphong 考古学者らによる調査
(C) tienphong 考古学者らによる調査
(C) tienphong 出土した副葬品の青銅戈
(C) tienphong 出土した副葬品の青銅戈

 この岩窟墓は、近くに住む村人によって偶然発見されたもの。村人がランレ山の岩窟に石の塊で閉ざされた謎の入り口を発見し、石の塊を取り除いたところ、地表面からの深さ約1.5m、広さ約6m2の洞穴が現れたという。物好きな村人らが自ら「発掘」を行い、墓から人骨と多数の副葬品が出土した。

 副葬品として、頭上からはドンソン文化の青銅戈(か) 5点など、複数の青銅器が出土。うち幾つかには文様が施されており、大きいものは長さ約30cmにもなる。また、首飾りと見られる白色及び黒色を呈する円筒形の石製ビーズが出土した。胸元からは直径約15cmの円形の青銅器が出土し、これは装身具の可能性もあるが用途は不明。このほか、脛骨の両側からは青銅斧2点が出土しており、いずれも同じくドンソン文化に属するものだという。

 出土した遺物の様相から、考古学者らは同岩窟墓の年代を約2000年前と位置付けている。更に、多数の青銅製の武器を含む副葬品が伴っていたことから、この墓の主はドンソン文化の時代における有力者だったと考えられている。ただし、多くの場合は女性の墓に伴う装身具としてのビーズも多数出土しているため、被葬者の性別は明らかでない。

 同省フーイエン郡ダードー地域のダー川流域では、これまでにもドンソン文化の遺跡が発見されている。今回の岩窟墓の発見により、新たに1遺跡が追加されたことになるものの、同省や西北部ライチャウ省、同ディエンビエン省におけるドンソン文化遺跡の数は少ない。しかしこれらの遺跡は、2000年前の同文化を担った人々が、ベトナム西北部にも存在していたことを示す貴重な痕跡となっている。

[CAND, Tien Phong, 21:33 13/09/2014, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 スイスのジュネーブにあるバルビエ・ミュラー美術館で2022年2月28日まで、ベトナムのドンソン(Dong Son...
 北中部タインホア省タックタイン郡タインタン村にある民家の庭で19日、古びた銅鼓1点と青銅鍋2点が発見...
 北中部タインホア省人民委員会はこのほど、ベトナム空港総公社(Airports Corporation of Vietnam=ACV...
 ベトナムの有名企業15社は6日、各企業の製品を通じて古代ドンソン文化をはじめとするベトナムの文化を...

新着ニュース一覧

 9日早朝、ホーチミン市内各地で気温が急激に低下し、一部エリアでは17度まで下がり、通勤・通学した多...
 米国の石油開発会社マーフィー・オイル(Murphy Oil)はこのほど、同社の子会社がベトナム沖のクーロン盆...
 北部紅河デルタ地方ハイフォン市警察は、張り込み捜査を経て、2025年9月に「病畜の肉」の販売ルートの...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 ホーチミン市人民委員会は、電動バイク用バッテリー交換ロッカーを、歩道をはじめとする公共空間に設置...
 2025年のベトナムと日本の貿易額は、初めて500億USD(約7兆9000億円)を突破し、両国の経済関係における...
 保健省食品安全局は7日、スイス食品大手ネスレ(Nestle)のベトナム現地法人であるネスレ・ベトナム(Nest...
 保健省は6日、決定第31号/QD-BYTを発出し、電子身分証明アプリ「VNeID」に統合された電子健康手帳につ...
 南中部地方ダナン市人民委員会および大会組織委員会は7日、5月30日(土)から7月11日(土)までの日程で「...
 ハノイ市の国家歴史博物館で6日、ベトナム革命の勝利の礎を築いたベトナム共産党の指導的役割と人民の...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、テト(旧
 コンテンツ事業やヘルスケア事業などを手掛ける株式会社エムティーアイ(東京都新宿区)と、シンガポール...
 商工省傘下貿易促進局(Vietrade)は2月4日(水)から8日(日)まで、ハノイ市ドンアイン村の国家展示センタ...
 ファム・ミン・チン首相は7日、原子力発電所建設指導委員会の会合を主宰した。首相は、南中部地方カイ...
 政府は2025年12月31日、モバイルマネーサービスの提供活動について規定する政令第368号/2025/ND-CPを公...
トップページに戻る