国連人口基金(UNFPA)と共産党中央宣教委員会はハノイ市で3日、ベトナムの人口問題と発展をテーマとした会議を開催した。
現在ベトナムは、15~64歳の生産年齢人口がそれ以外の人口(従属人口)より多い「人口ボーナス期」にある。人口学の専門家によると、人口ボーナス期は各国にたった1度しか訪れないという。2012年のデータでは、生産年齢人口の占める割合が68.9%で、65歳以上の高齢者はわずか7%にすぎない。
UNFPAは、ベトナムの人口は2040年に1億0400万人に達するとともに人口ボーナス期の最終期を迎え、その後急速な老齢化が始まると予測している。専門家らは、この人口ボーナス期のチャンスを最大限に生かすために、若者らに雇用機会を確保し、必要十分な技能や知識を身に付けさせるべきだと強調している。
UNFPAベトナム事務所のアーサー・アーケン(Arthur Erken)所長は、「人口ボーナス期は20数年後には終わってしまうため、今から若い世代への投資に重点をおく必要がある。やがて訪れる人口老齢化時代に入った後の経済社会を支えてもらうために、彼らの健康を守り技能を育てなければならない」と語った。