2日17時頃に発生した光海底ケーブル「アジア・アメリカ・ゲートウェイ(AAG)」の切断事故で、新たに別の切断箇所が見つかった。復旧には半月ほどかかりそうだという。現時点で、アクセスが完全に復旧するのは8月21日午前の見通しとなっている。
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2日の切断箇所は、香港沿岸から約80km離れた沖合いに位置する。翌3日には、シンガポール沖の約32kmの地点でも切断事故が発生した。切断箇所の溶接作業は、シンガポール沖が18日までに、香港沖が21日までに完了する予定。
現在、ベトナムの各通信事業者は迂回ルートの通信量を拡張するなどの対策を講じており、ベトナムから海外へのインターネットアクセスに対する影響は限定的となっている。香港沖での切断事故の原因は、台風4号(アジア名:ニーダ、ベトナムでは台風2号)の襲来によるものと見られている。
AAGは、ベトナムから海外へのインターネットアクセスで通信量の60%を担う最大のルートだが、2009年に運用が開始されて以来、トラブルが相次いで発生している。こうした中、各通信事業者は、AAGへの依存度を軽減すべく新たな光海底ケーブルの敷設を進めている。