2日17時頃、ベトナムから香港までを結ぶ光海底ケーブル「アジア・アメリカ・ゲートウェイ(AAG)」の切断事故が発生した。これに伴い、ベトナムから海外へのインターネットアクセスに大きな影響が出ている。今回の切断事故の原因は、台風4号(アジア名:ニーダ、ベトナムでは台風2号)の襲来によるものと見られている。
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切断箇所は、香港沿岸から90km離れた沖合いに位置する。現時点で復旧工事の見通しは立っていない。ただし、業界関係者によると、切断事故の復旧作業にはおよそ10日間を要するため、アクセス復旧は13日以降になる見通しだという。
AAGは、ベトナムから海外へのインターネットアクセスで通信量の60%を担う最大のルートだが、2009年に運用が開始されて以来、トラブルが相次いで発生している。インターネットサービスプロバイダ(ISP)各社は、迂回ルートを設置するなどして対策に取り組んでいるものの、トラブルが起きるたびインターネットアクセスに影響が出ている。