世界自然保護基金(WWF)は19日、2015年に確認された新種の動植物に関する報告を公表し、ベトナムを含むメコン川流域の大メコン圏で163種の新種が確認されていたことが分かった。
(C) WWF, Saigon Times, ベトナムで発見された新種のコウモリ |
報告によると、ベトナム・カンボジア・ラオス・ミャンマー・タイで両生類9種、魚類11種、爬虫類14種、植物126種、哺乳類3種が新たに確認された。このうち全体の53%に相当する87種がベトナムで確認されたものだという。2014年の報告でも新種376種のうち全体の27%に相当する99種がベトナムで確認されており、今後も多数の新種の発見が期待されている。
今回の報告で特に注目に値するのは、ベトナムの南中部高原地方の各省で発見された頭と翼が厚い毛に覆われたコウモリ、タイの希少種のバナナ、カンボジアの極小カエル、ラオスの淡い青色のトカゲなど。
WWFは1997年から毎年、ベトナム・ラオス・カンボジア・タイ・ミャンマー及び中国の雲南省・広西チワン族自治区からなる大メコン圏で確認された新種の動植物に関する報告書を公開しており、1997年以降に確認された新種の動植物は今回の163種を合わせて2409種となった。