ファム・ビン・ミン副首相 兼 外相は12日午後、マレーシアのサイフディン・アブドゥッラー外務大臣と電話会談を行い、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄にあたる金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件で逮捕・起訴されたベトナム人のドアン・ティ・フオン被告に関して公正な裁判の実施と被告の釈放を要請した。
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これに先立つ11日、フオン被告とともにマレーシアで逮捕・起訴され裁判を受けていたインドネシア人のシティ・アイシャ氏(女性・26歳)が、殺人罪での起訴を取り下げられ釈放された。
フオン被告については引き続き裁判を受けることになっている。フオン被告は、11日の公判で初めての被告人質問が行われる予定だったが、アイシャ氏のみが起訴を取り下げられたことで大きなショックを受け、弁護士の要請により被告人質問も延期された。
フオン被告は事件について、一貫して「ドッキリ番組の撮影だと思い込んでいた」とし、「自分は利用された」と無罪を主張している。
事件に関与したとされる複数人の北朝鮮人容疑者は、事件発生直後に第三国経由で帰国、または駐マレーシア北朝鮮大使館に身を隠した後にマレーシア政府の許可を受けて帰国している。