ナムディン省:1885年建立の教会が解体の危機、工事中止を提議―国家遺産認定も

2019/05/08 14:39 JST配信

 紅河デルタ地方ナムディン省スアンチュオン郡スアンゴック村にあるブイチュー聖公会堂の改修・解体工事に関して、20人余りの建築家らがこのほど、グエン・スアン・フック首相および文化スポーツ観光省、同省人民委員会に対して、国家遺産評議会の総合評価を待つため工事を中止するよう提議した。

(C) thanhnien
(C) thanhnien

 建築家らによると、2日間にわたり行われた調査の結果では、この教会の損傷はわずかで、屋根から雨漏りしたり、複数の屋根が剥がれたりしているものの、骨組みの構造は良好で、補強すれば長期の耐久性を確保することができることがわかった。また、長い間修復されていないため外壁に苔が生えているが、修繕は容易だという。

 これに先立ち、同教会のブー・ディン・ヒエウ神父は5月13日から同教会の大規模改修を行うと発表した。しかし、建築家らは調査と工事図面から「これは改修ではなく、解体・建て替え工事だ」と訴え、工事中止を提議した。また、同教会を国家遺産に認定することをフック首相に提案した。

 全長78m、幅22m、高さ15mのブイチュー聖公会堂は1885年に建立され、1世紀以上が経った現在も荘厳かつ重厚な佇まいを保っている。同教会では、重要なイベントなどもしばしば開催される。

[Nguoi Lao Dong 21:08 01/05/2019, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 北部紅河デルタ地方ナムディン省スアンチュオン郡スアンゴック村(xa Xuan Ngoc, huyen Xuan Truong)に...
 紅河デルタ地方ナムディン省スアンチュオン郡スアンゴック村にあるブイチュー聖公会堂の改修・解体工事...
 紅河デルタ地方ナムディン省には、ゴシック建築の特徴である尖塔アーチを持つ美しい教会が多いことで有...

新着ニュース一覧

 海外市場調査や海外事業伴走支援などを手掛けるシンガポールのグローバルアングル(GLOBAL ANGLE)は、ハ...
 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
トップページに戻る