26日夜から27日早朝にかけて、ホーチミン市内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の疑陽性者3人が確認され、市内複数の箇所が封鎖された。疑陽性者の数はその後も増え続け、27日午前10時の時点で25人まで増加。この大半はゴーバップ区を拠点とする宗教団体での集団感染(クラスター)となっている。
(C) tuoitre |
保健当局は26日夜、共同生活していた信者らによるクラスターが発生したゴーバップ区3街区グエンバンコン(Nguyen Van Cong)通り415/8/4番地のキリスト教福音団体「リバイバル・エクレシア・ミッション(Revival Ekklesia Mission)」の施設を封鎖。最初に確認された疑陽性者もこの宗教団体のメンバーだった。
最初に確認された疑陽性者3人のうち、38歳の女性の住まいがあるホックモン郡トイタムトン村(xa Thoi Tam Thon)の一部区画と女性の職場があるフーニュアン区10街区ダンバングー(Dang Van Ngu)通り30番地のビルが26日夜に封鎖。
残る疑陽性者2人(夫婦)の自宅がある12区タインロック(Thanh Loc)街区タインロック通りの一部区画も同日深夜から封鎖されている。この3人が診察に訪れたザーディン人民病院も一時封鎖となり、消毒が行われた。
この他、新たに疑陽性となった団体メンバーがコックとして働いている1区ドンズー(Dong Du)通り80番地のホテル「シェラトン・サイゴン・ホテル&タワーズ(Sheraton Saigon Hotel & Towers)」も封鎖。中心部にある5つ星ホテルの突然の封鎖で、辺りは騒然となった。
また、宗教団体のクラスター関連では、12区のマンション「モスクワタワー」のブロックAとタンフー区のマンション「ソンキー2」も27日早朝から封鎖となっている。
前述の新規の封鎖箇所の他、市内では現在、既に確認されている市中感染関連で、◇グエンディンチエウ(Nguyen Dinh Chieu)通りの一部区画、◇3区パスツール(Pasteur)通りのビル、◇10区ホアハオ(Hoa Hao)病院、トゥードゥック市のサンビュータウン(Sunview Town)のブロックAが封鎖されている。