グエン・タイン・ロン保健相は4日、ヘルスケア関連製品を取り扱う米ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson=J&J)の代表者とオンライン会合を実施し、同社製の新型コロナウイルスワクチンの輸入について交渉を行った。
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ロン保健相はジョンソン・エンド・ジョンソンに対し、ベトナムに新型コロナウイルスワクチンを供給するよう要請したほか、ワクチン事業で同社と協力したい意向を示し、ベトナム国内における同社製ワクチンの加工やワクチン生産の技術移転を望んだ。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの代表者は、国際連合(国連)が管理する新型コロナウイルスワクチンの共同調達に関する国際的な枠組み「コバックス・ファシリティ(COVAX Facility)」を介してベトナムに同社製ワクチンを早期に供給することを約束した。
コバックス・ファシリティ事業で同社は2021年末にかけて世界各国に計2億万回分のワクチンを供給する予定。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの代表者は、同社製ワクチンのベトナム国内流通に向けた準備を進めており、ワクチン生産の技術移転も検討すると述べた。
なお、ベトナムではこれまでに、英国アストラゼネカ(AstraZeneca)製ワクチンとロシア製「スプートニクV(Sputnik V)」、中国シノファーム(Sinopharm)製ワクチンの3種類の使用が許可されている。