ファム・ミン・チン首相がこのほど主宰した新型コロナウイルスワクチンの国内生産の見通しに関するオンライン会議で、今後4種類のワクチンの生産が予定されていることが報告された。このうち2種類は国内で開発、別の2種類は海外からの技術移転を受けて生産する。
(C) tuoitre |
生産に最も近付いているワクチンは、地場ナノゲン社(Nanogen、ホーチミン市)の「ナノコバックス(Nanocovax)」。第3期臨床試験が8月中旬に終了する見込みで、緊急使用許可を申請する予定だ。
次に近いのは、保健省傘下のワクチン医学生物学研究所(IVAC)の「コビバック(Covivac)」。第1期臨床試験を実施している中央伝染病衛生研究所とハノイ医科大学がワクチンの免疫原性を評価した後、第2期臨床試験に移行。9月以降に第3期臨床試験に入る計画だ。
技術移転を受ける予定のワクチンは2種類ある。地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)によると、現在米国のバイオ製薬会社アークトゥルス(Arcturus)と交渉中で、8月にベトナムで臨床試験の実施を予定している。国内での生産は年1億~2億回分を見込んでいる。
2つ目は、ベトナム企業が塩野義製薬と生産技術移管に関して協議を進めているワクチンだ。