米アークトゥルス開発の新型コロナワクチン、国内で臨床試験開始

2021/08/17 06:20 JST配信

 米国のバイオ製薬会社アークトゥルス(Arcturus)が開発した新型コロナワクチン「ARCT-154」のベトナム国内での第1期臨床試験が15日に始まった。臨床試験を管轄するのはハノイ医科大学。

(C) vietnamplus
(C) vietnamplus

 第1期臨床試験では、被験者計100人を2つのグループに分けて、3対1の比率でワクチンとプラセボ(偽薬)の接種を行う。被験者はワクチンまたはプラセボを28日の間隔をあけて2回接種する。

 「ARCT-154」は新型コロナウイルスのmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンで、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)がアークトゥルスとの間で製造技術移転契約を締結した。

 契約によると、アークトゥルスは「ARCT-154」の製造の独占ライセンスを、VICの子会社でワクチン生産を手掛けるビンバイオケア(Vinbiocare)に供与する。このワクチンは、デルタ株(インド型)、アルファ株(英国型)、ベータ株(南アフリカ型)、ガンマ株(ブラジル型)などの変異株に対しても有効とされる。

 このほか、アークトゥルスは開発中のワクチン「ARCT-021」や、今後開発するワクチンの製造ライセンスも供与する。技術移転は8月初めから行われる。

 VICは、ハノイ市タックタット郡ホアラックハイテクパーク(HHTP)内で年産能力2億回分の新型コロナウイルスワクチン生産工場の建設に着手しており、2022年初めにワクチン「VBC-COV19-154」を国内に出荷する計画。投資総額は2億USD(約220億円)となる。

タイトルとURLをコピー
[Tuoi Tre 06:53 15/08/2021, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 保健省は、国内で研究開発が行われている新型コロナウイルスワクチン5種類について、それぞれの進捗を...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)はこのほ
 ハノイ市人民委員会はこのほど、社会的隔離措置の実施中に展開が許可された重点案件リストを承認した。...
 ファム・ミン・チン首相がこのほど主宰した新型コロナウイルスワクチンの国内生産の見通しに関するオン...

新着ニュース一覧

 北部紅河デルタ地方ビンフック省イエンラック郡テーロー村(xa Te Lo, huyen Yen Lac)は、自動車や建設...
 北中部地方トゥアティエン・フエ省ナムドン郡人民委員会は24日、国民的音楽家である故チン・コン・ソン...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市10区7街区人民委員会は25日、市内初となる「ニャットタオ電子街(pho chuyen doanh dien tu...
 他に人のいない家の中で、タオ・バン・ポーさん(男性・36歳)が子供をあやして泣き止ませようとしている...
 ベトナム共産党中央執行委員会は26日に臨時会議を開き、本人からの希望を受けて、ブオン・ディン・フエ...
 米アップル社(Apple)がサプライチェーンの多様化に注力している中、依然として中国が同社最大の生産拠...
 中国は、5月1日から約3か月間にわたり南シナ海での漁獲を禁止すると発表した。漁獲禁止が適用される範...
 ハノイ市人民委員会は25日、2023~2025年の行政区再編計画を承認した。これにより、ホアンキエム区の合...
 国家証券委員会(SSC)は、情報公開規定に違反したとして、英語学校「エーパックス・リーダーズ(Apax Lea...
 双日株式会社(東京都千代田区)は、ベトナムで主流となっている家族経営を中心とした小規模小売店の受発...
 三菱重工業株式会社(東京都千代田区)は、ベトナム現地法人「ベトナム三菱重工業(MITSUBISHI HEAVY INDU...
 南北高速道路の東側路線建設工事の一部である南中部沿岸地方カインホア省カムラム~南中部沿岸地方ビン...
 科学技術省品質測定基準総局傘下の適合認証センター(Vietnam Certification Centre=QUACERT)は24日、...
 二輪車及び四輪車部品、産業機械部品などの製造・販売を手掛ける大同工業株式会社(石川県加賀市)は、同...
トップページに戻る