ホーチミン市は10月からの社会的隔離措置の緩和に伴いニューノーマル(新常態)へと移行した。市内の移動制限が長引いたことで数か月もの間、駐車場と駐輪場に置きっぱなしだった車両が故障してしまったというケースが相次いでおり、市民らは、バッテリーの交換やタイヤの空気入れ、洗車などに奔走している。
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そんな中、シティホーム(Citihome、ホーチミン市直轄トゥードゥック市)、ビンホームズ・グランドパーク(Vinhomes Grand Park、同)など一部のマンションでは、住民向けに無料の車両修理メンテナンスサービスを提供している。
シティホームでは、今月15日までタイヤの空気入れ、バイク・自動車のバッテリー復活サービスを無料で行っている。また、自分で車両を検査したいという住民には、レンチやドライバー、ペンチなどの工具を貸し出している。
ビンホームズ・グランドパークではこの他、本格的に車両を修理する必要がある住民向けに、スペアパーツなどの正規品を良心的な価格で販売する業者を紹介している。
また、ビンホームズ・セントラルパーク(Vinhomes Central Park、ビンタイン区)では、一部の住民がマンション管理委員会と協力し、この1か月の間、自動車約20台、バイク約50台を毎日無料で修理している。
マステリ・アンフー(Masteri An Phu、同)に住むグエン・タン・フーさん(男性)はこの2週間、マンション住民のバイクと自動車、合わせて約50台を無料で修理した。車両修理で豊富な経験を持つフーさんは、「コロナ禍で誰もが大変な時期を過ごしている。自分に出来ることで、それが人々の助けになるなら、幸せなことだ」と話した。