ハノイ心臓病院(ハノイ市ホアンキエム区)における医療機器の調達価格水増し事件で10月に在宅起訴されたグエン・クアン・トゥアン容疑者(男・54歳、ハノイ市在住)が9日、逮捕された。公安省傘下の密輸経済汚職犯罪捜査警察局(C03)が10日に明らかにした。
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トゥアン容疑者は心臓分野が専門で、博士の学位と教授の肩書を有する。在宅起訴前は、ハノイ心臓病院の院長(2012~2020年)、バックマイ病院(ハノイ市ドンダー区)の院長(2020~2021年)を歴任した。ハノイ市選出の国会議員(2016~2021年任期)、中央幹部ヘルスケア委員も務めていた。
同容疑者は10月以降、居住地から出ることを禁止されていたが、捜査当局は新たにつかんだ証拠を踏まえ、逮捕に踏み切った。
容疑者は刑事法第222条に触れ、「競売入札に関する規定に違反し甚大な被害をもたらした容疑」で捜査を受けている。違反が深刻であり、党の尊厳を損なうものだとされるため、容疑者は既に党から除名されている。
同事件ではトゥアン容疑者のほか、ハノイ心臓病院の多くの上級幹部やAICベトナム投資評価株式会社(AIC Viet Nam Valuation And Investment)の従業員が逮捕され、捜査を受けている。
容疑者らは互いに結託し、同病院の医療機器調達で調達価格を水増しして、国に損失をもたらした疑いが持たれている。