
ホーチミン市に住む女性ミーさんには、子供が知識を広げ、より実体験をするために、学校での勉強のほかに、習い事に通わせたいという強い思いがあった。
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親世代とは違い、情報が溢れ、様々な機器が身近にある現代。子供は家で座ったまま、検索ツールを使うだけで情報を知ることができる。しかしながら実際にモノに触って、体験するチャンスは少ない。それが、ミーさんが息子をロボット教室に行かせようと考えた理由だ。
ミーさんは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上の広告で、ロボット教室というものがあることを知った。7歳の子供にはまだ難しく、無味乾燥かもしれないと思ったが、いちど行かせてみるか、という程度の思いで教室にやったところ、思いがけず息子が熱中した。「月謝は350万VND(約2万円)ほど、他の習い事より高額ですが、教室には学習用具も揃っていて、妥当な金額だと思います」とミーさんは言う。
同じくホーチミン市に住むティックさんも、同様の考えから8歳の息子を子供向け科学・技術教室「テキー(TEKY)」に通わせて、もう3年になる。
「はじめは子供にとって難しいのではないかと心配していましたが、子供が自分が何が好きなのか知るために通わせてみました。教室では年齢に合わせたプログラムが組まれており、子供も好きになったため、そのまま通わせて今になります」とティックさん。息子が教室を気に入ったことで、ティックさんは5歳の娘も同じ教室に通わせている。教室は週1回、気楽に通わせられるという。
ティックさんがロボット教室に関心を持ったのは、子供に創造力や考える力が育つと思ったためであり、月謝も160万VND(約9300円)ほどと高額ではなかったからだ。彼女は、この程度の費用なら、子供がテクノロジーに触れて、スキルを伸ばすのに適当と感じている。